シーシャのフレーバーで、甘さやまろやかさを出したいときに必須となるのが“バニラ”。特に家でシーシャをする人は、持っていて損のない使い勝手の良いフレーバーです。
しかし、バニラひとつとっても、さまざまなメーカーから販売されており、それぞれ扱い方や味わいが異なります。
今回はそんなベーシックでありながら奥深いバニラをご紹介。千葉県流山市にあるMOSH流山おおたかの森店で推しているAl Fakherバニラを中心に、その魅力を語ります。また、フレーバー購入の際に迷う方も多い“ミルク”との使い分けや、バニラを使ったおすすめのミックスについてもご案内します。
ぜひこの記事を読んで、バニラをより上手に使っておいしいシーシャを作ってみてくださいね。
バニラとは?

アイスクリームや焼き菓子などで日常的に使用され口にすることも多いバニラですが、実際は何なのかというと、ラン科バニラ属のつる性植物。白っぽくてかわいらしい、らっぱ型の花をつけます。
バニラの香りのイメージから、花の香りによるものと想像しやすいですが、あの特有の甘くて芳醇な香りは、バニラの果実からするものです。バニラの果実を更に乾燥・発酵させ、そこから取り出した種が、バニラビーンズシードと呼ばれ、バニラ香料の原料となります。
シーシャフレーバーのバニラは、この甘くて芳醇な香りを再現したもの。バニラアイスを中心に日常的に食べ馴染みがあることから使いやすく、お菓子甘い系やドリンク系など幅広いジャンルのミックスで使用されます。
Al Fakherのバニラの特徴は?

Al FakherやDOZAJ、 SOCIAL SMOKE、ノンニコチンのDe Cloudなど、多くのメーカーからシーシャフレーバーのバニラは販売されていますが、千葉県流山市にあるMOSH流山おおたかの森店で使用しているのは、主にAl Fakherのバニラ。
Al Fakherのバニラは、お菓子に使われるバニラエッセンスのように、シーシャの味わい全体をふんわりとまとめてくれる柔らかい味わいと香りを持っている、汎用性の高いバニラフレーバーです。火力によっても出てくる味わいは異なり、中低温ではほのかな甘味と小麦感、高温だとバニラ香と甘さ・焼き菓子感が感じられます。
もし、バニラの専用ボウルを作りたい場合や単品吸いをしてみたい方は、中低温の火力でじっくり優しく焚くのがおすすめ。熱耐性があるフレーバーではありますが、じっくりと作った方がバニラ独特の味わい・良さがが出てきます。
バニラ初心者の人はまずAl Fakherのバニラを試していただき、Al Fakherバニラでは風味が物足りないと感じた場合は、よりバニラの風味感が強いDOZAJのバニラを使ってみることをおすすめします。
ニコチンを避けたい場合は、選択肢としてDe Cloudのバニラが挙げられますが、若干匂いに酸味があるのと、Al Fakherよりもやわらかいバニラ香が弱めである点、ややくどさが感じられる点に注意が必要です。
“ミルク”との使い分けは?

DOZAJやLIRRA、DEBAJなどのフレーバーメーカーからは、“ミルク”のフレーバーも出ています。一見バニラと似たようなイメージですが、味わいや使い方はどう違うのでしょうか。
まず、バニラは“バニラビーンズ”、ミルクは“牛乳”を再現したフレーバーなので、どちらも甘味やまろやかさを再現している点では共通していますが、使い分けが必要です。
例えば、「いちごミルク風ミックス」をシーシャで作ってみるとしましょう。単純に考えると、ストロベリーとミルクのフレーバーをミックスすることで成立するはずですが、実際に作ってみると牛乳感は再現されても味わいとして深みがなく、淡泊で物足りなく感じることがほとんどです。
そこで、それにバニラやコットンキャンディーなどのフレーバーを足してあげることで、私たちがイメージするいちごミルクの“甘味”や“濃厚さ”などの味わいの奥行きを加えることができるようになります。
このように「〇〇とミルク」だけでは物足りない部分を補ってくれるのがバニラの役割だとイメージしてみてください。逆に「〇〇とバニラ」ではお互いに味が濃すぎて喧嘩してしまうことがあるので、中和剤としてミルクを加えることもあります。
味自体はミルクの方が主張が優しめなので、自分の作りたいシーシャのイメージに合わせてバランスを見てバニラと併用したり片方のみ使用したり試してみてください。
バニラを使ったおすすめミックス

バニラを使用した、家でも作りやすいおすすめのミックスをご紹介します。ぜひこちらの内容を参考に、さまざまなジャンルのミックスでバニラを取り入れてみてください。
フルーツ系
【バニラ・ブルーベリー・ハニー】
フルーツ系は、ストロベリーやピーチ、チェリーなどさまざまなフレーバーがバニラと相性◎。特にブルーベリーがイチオシです。バニラはキャラメル程甘くなく、ミルクより甘いので、ミックス全体として程良い甘味と“やわらかさ”が感じられます。甘めが好きな方は、ハニーなどでコクと甘味を底上げしてあげると、もったり感がより感じられるフルーツ系ミックスになります。
フローラル系
【バニラ・ナワール・オレンジ】
ローズ・ラベンダー・ジャスミンから成るナワールは、それだけでもうフローラル系がミックスされている使いやすいフレーバー。そこに柑橘感というよりも優しい甘味が感じられるオレンジとバニラを混ぜ合わせた、ふんわり甘いフローラルミックスです。ナワールはバニラとの相性も良く便利ですが、100g缶からの販売となるので、気になる方はお店で吸ってみてから購入するのがおすすめです。
お菓子甘い系
【バニラ・チョコレート・オレンジ】
オランジェットの再現系ミックス。甘さをたっぷり堪能したい場合は、バニラ:チョコレート:オレンジを3:6:3(g)でミックスするのがおすすめです。チョコレートはフレーバーによって甘さが異なるので、ビター系の場合は、バニラを3~5gの範囲で調整してみてください。また、オレンジに限らずバナナでチョコバナナを再現するなど、他のフルーツでも美味しく作りやすいです。
バニラミックスを吸ってみた!

今回は初心者向けバニラミックスとして、先に紹介したミックスの中でも、フルーツ系の【バニラ・ブルーベリー・ハニー】と、フローラル系の【バニラ・ナワール・オレンジ】の2種を試煙してみました。
どちらのミックスも同じAl Fakherのバニラを同量(4g/12g)使用しているのですが、こんなにも味わい・香り・役割のバリエーションがあるのかと感動しました!以下、詳しくご紹介します。
●フルーツ系【バニラ・ブルーベリー・ハニー】

バニラにブルーベリーとハニーを加えて作られたこちらのミックス、実際に吸ってみるとブルーベリーの優しくも明瞭なベリー感にバニラ・ハニーのまろやかでコクのある味わいがベストマッチ。ブルーベリーマフィンのような、どこかお菓子甘い系のジャンルも感じさせる一体感のあるミックスに仕上がっています。
2gと少量ではありますが、ハニーを加えていることでバニラの甘味をそっと底上げしてくれている印象です。吸っている時はブルーベリーの甘味がメインで、でも煙を吐き出すときはバニラのまろやかさが中心となって香る、バニラ×フルーツのミックスの中でもバニラの良さがより強く感じられる掛け合わせでは、と感じました。
●フローラル系【バニラ・ナワール・オレンジ】

ローズ・ラベンダー・ジャスミンが既にミックスされたフレーバー・ナワールの華やかさとオレンジの果実感ある甘い味わい、これらを優しくバニラがまとめあげて“The 癒し系ミックス”に昇華させた印象の筆者お気に入りのミックスでした!4gのバニラがくどすぎず適量で、上品さを損なうことなくコクと甘味をプラスしてくれています。
吸っていくうちに、だんだんと香り高いオレンジジェラートのような味わいにも感じられてきて、この3フレーバーの相性の良さを実感しました。もしオレンジ以外のフルーツでアレンジするなら、ホワイトグレープやマンゴーで組み合わせてみても美味しいミックスになりそうです。
シーシャで甘く香るバニラを楽しんで*

いかがでしたでしょうか。今回は、バニラとは?というところから、Al Fakherバニラをおすすめする理由、ミルクとの使い分け、おすすめミックスをご紹介させていただきました。もしバニラを既にお持ちの人は、ぜひこちらを参考にさまざまなミックスでアレンジを楽しんでみてください。また、まろやかな甘味を出したいときにバニラはとても便利なフレーバーなので、まだ使ったことがない人はぜひ一度試してみてくださいね。
千葉県流山市にあるMOSH流山おおたかの森店は、秋葉原駅からつくばエクスプレスで約30分と都内からのアクセスも良好な、ゆったりと過ごせるシーシャカフェ。シーシャ初心者の方も大歓迎で、ノンニコチンフレーバーのシーシャをお作りすることも可能です。お客さんのその日の気分にぴったりのシーシャを提供していますので、ぜひ一度MOSH流山おおたかの森店にいらしてみてくださいね。
スタッフ一同、心よりお待ちしております!
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